女ひとり、真冬のサイボクハム(埼玉)
家族がいる中でのひとり旅はなかなかハードルが高いものです。そんな時は、気兼ねなく行くことができて、お手軽なのにストレス発散にもなる日帰り旅がおすすめ。
さて、私の場合、日帰りひとり旅の行き先の条件は
「温泉がある」「おいしいものがある」「そこそこの自然を満喫できる(ハードすぎない)」「買い物ができる」が最低条件です。その条件を満たしつつ、さらに交通、費用、安全、時間などを考慮して目的地を決めます。そして最終的に「女ひとりで行っても浮かないか?」が重要なポイントになります。なんだかんだ言っても周りの目が気になる小心者。一人の行動は好きでも「さすがにディズニーランドには一人で行けないなあ」という人間なのです。
はっきり言って、小心者の女ひとり旅の条件を満たしてくれるところはなかなかありません。
そんな私が今回行き先に選んだのは、埼玉県狭山市にあるサイボクハムというところです。東京近郊にお住いの人なら、まあまあの知名度かと思います。私のサイボクハムについての勝手な印象は「小さい子供がいる家族連れが、アウトドアでワイワイきゃっきゃやるところ」というもので、子供がもうそんな年ではなくなった我が家では、永遠に行く機会はないのだろうな・・・と思っていました。
しかーーし!
約2年前、こちらの記事を読んで、あれ、大人だけでも楽しめるんだ!?と知ったのです。それ以来、いつか行きたいところの候補に上がっていました。
「大人だけで楽しめる場所だってのはわかったけど、おばさん一人で行っても果たして大丈夫な場所なのだろうか・・・?」
長い間悶々と悩んでいた私ですが、更年期による鬱が落ち着いている今、重い腰を上げて小心者の皆さんのためにも検証しに行ってみることにしました!
なお、サイボクハムについての基本的な情報は先ほど紹介したヨッピーの記事がすべてですので(現在パターゴルフはなくなっていました)、今回は女一人での行き方やおすすめポイントを紹介したいと思います!
西武線で狭山市駅まで行く
今回は平日だったので、娘が学校へ行くのを見送ってからのんびり家を出ることにしました。
9時半過ぎの西武線は御覧の通りガラガラ~です。いいでしょう?いいですよね、西武線。いつも裏切りません。これに乗って、狭山市駅というところを目指します。
ところで、狭山駅ではなく狭山市駅です。最初知らなくて「狭山駅」で行き方を調べたら、とんでもないことになりました。
なんば⁈
ちなみにウチの最寄り駅から狭山市駅は30分くらいです。近すぎて、旅という感じはあまりしませんね。
さて、狭山市駅に着きました。 とてもきれいで大きな駅です。
改札を出て右手に横断歩道橋があり、遠くには山が見えます。ちょっとテンション上がる。。。
歩道橋を進み、1ばんのバス乗り場に行く階段を下ります。ここから西武バスで「サイボクハム行き」のバスに乗ります。それで終点まで乗ってれば着きます。超簡単ですね!!
ただ狭山市からのバスは1時間に1本しかないので、時間をちゃんと調べてから行きましょう。
狭山市駅西口 時刻表 ( <狭山21-1> 狭山市駅(市民会館)サイボクハム行 ) | 西武バス
もし時間が余ってしまったら、駅周辺にミスドとかタリーズとかあるので、お茶でもしながらのんびり待ってましょう。私のようにお茶代ケチって周辺のベンチでポケ森やってても、ただただ寒いだけですよ…?
バスが来るまでに、コガネムシを何匹も捕まえました
今回は10:21のバスに乗りました。乗客はサイボクハム目当てっぽい母娘、年配の人、地元の学生で、団体客はいませんでした。席は1/3埋まるくらいの人数。いい感じです。途中、橋を渡るのですが、川はすごく澄んできれいだし富士山がはっきりと見えました。
狭山の町並みは思ったよりも民家があって、でも都心のように整備されていなくて、草ボーボーだったり小川が流れてたり、それぞれの家に畑があったりと、なつかしい感じがしました。
20分ほどバスに揺られていると、いよいよサイボクハムに到着です。
※運賃は210円くらいでした。 (後払い)
駐車場にはたくさんの車が止まっていて、「やっぱり混んでるのかな・・・」と少し不安になりました。
バスを降りたものの、右に行くべきか左に行くべきかもわからないので、とりあえず目についた「花鳥風月」という天然温泉にいきなり行くことにしました。ポケ森で体冷え切ってますからね。
バスを降りてすぐのところにある花鳥風月
なんだかわからないまま、おどおどと入ってみます。
しかし中に入ると「おふろの王様か?」ってくらいおふろの王様っぽかったので、安心しました。靴を脱いで下駄箱(100円。後で戻る)に入れ、下駄箱のカギをフロントに渡して受付します。入浴料はバスタオルとフェイスタオルのレンタルがついて1050円です。安い!
その他に3000円の天然温泉&グルメプラン(温泉+1800円の食事+500円の買い物券)というものがあります。こちらもお得!
ちなみに料金はすべて後払いです。バーコードのついたバンドを渡されて、いざお風呂へ!
途中でタオルが山積みにされているので、そこからバスタオル、フェイスタオル一枚づつとっていきます。
駐車場の込み具合に比べて、お風呂は比較的空いていました。内風呂、サウナ、露天風呂と、基本的な作りです。まずは内風呂、冷え冷えの身体に温かい温泉がジワ〜と染み渡ります。最高です。少し温まったところで露天風呂に入りました。外は極寒ですが、温泉に入っているので最高です。最高しかありません。
お湯の温度はぬるめで一生入っていられそうだったのですが、どうしてもお昼ご飯のことが心配になってしまい、30分くらいで引き上げることにしました。というのも「昼時になるとレストランは激混みになる」という情報をどこかの記事で読んだからです。
ここまで来て、食いっぱぐれるわけにはいかない…!
食い意地の張った私は化粧も直さず、そわそわとレストランへと向かいました。
同じ館内にある花鳥風月レストラン。営業時間は11時からです。私が入ったのは11時15分頃でしたが、思いの外ガラガラで拍子抜けしました。お好きな席へどうぞというので、眺めの良い窓際の4人席を独り占め。
トンカツやカキフライが食べたいと思いつつ、おろしハンバーグ御前(1300円)を頼んでしまった私。
15分くらい待って来たのを見て、後悔…
ああ…ハンバーグが小さい。。。
美味しかったんですが、腹ペコのお腹にはちょっと物足りなかったです。思い切って名物のトンカツにすればよかったー
これから混むのかな思ったのですが、食べ終わる頃になっても人はまばら。どうやら土日や繁忙期以外は、そんなに慌てることはなかったようです。
お土産コーナーをぷらっと見て、お会計をします。入浴+食事で2350円也。時間やお金に余裕があったら、マッサージやアカスリもしたいところです。
さあ、じゅうぶんあったまったので、いよいよ外に出ることにします。
果たして温泉以外に何があるのでしょうか?今のところ駐車場しか見当たらないのですが…
(ちなみにサイボクハム自体は入園無料です。駐車場も無料みたい)
花鳥風月の建物とは逆方向へ行ってみます。閑散としたテントを抜けると…。お店が立ち並ぶエリアに出ました!
お米やさんから始まるショッピングストリート。
地元の野菜がズラリ!野菜の品評会のよう。主婦にとってこういうのたまらんです。アドレナリンが出ます。
ソーセージや肉まん、もつ煮込み、ホットンドックなど気軽に買ってその場で食べられる。椅子も多数あり。
ミートショップ。ソーセージや肉、惣菜、パン、調味料など売っていて店内はワイワイ賑わっている。
とりあえず、ほかに何か見るところがあるのかもと思って、買い物は最後にすることに。お店の前を通り過ぎて先に進みます。
豚のイルミ
ありがトン記念日とは…。
少し歩いたところで‘とんとんハウス’の看板が見えてきました!ひそかにちょっと楽しみにしていたところです。
がしかし
ガラ~ン・・・
実は私の中では勝手に牧場のようなのを想像してたんですが、こんな感じでした。とんとん全然いないし…
ん?
おっ?
わっ!
とんとん、いた〜!
豚だーっ!!豚さーん!!とんとんー!!とんかつーー!!
アラフィフおばさんが、豚1匹で興奮してしまいました。
この隣に子供が遊べるアスレチックがあり、これ以上は何もないようなので買い物エリアに戻ります。
ミートショップの中は、年末か!?というくらい混雑していました。試食もいろいろあって、ソーセージとマスタードとコロッケを買いました。
めちゃうまです。
コロッケはあげたてで柔らかかったので、乱暴に持ち歩いていたら帰るまでに割れてしまいましたが、めちゃうまです。
他にお肉や野菜も買いたかったんですが、これから他の場所にも行きたいので今回は諦めました。
レストランサイボク。先程の花鳥風月と違うところは、バーベキューができるってこと!空いてるから一人でもできるかな?と思ったんですが・・・
「ワイ!ワイ!」の文字が、一人バーべキューのハードルを高くしています。勇気のある方はぜひ。
一通り歩いてみると、サイボクハムは横に長〜い施設だということがわかりました。そして、牧場とかは全然ありませんでした。それは逆に、大人の一人旅には都合がいいのかもしれません。実際、平日だったこともありますが、客層は50〜60代が多かったように思います。私のように、一人で温泉や買い物に来ている女性も結構見かけました。
ということで、結論は…
真冬のサイボクハムは小心者の女ひとりで行っても、十分楽しめる レジャースポットだった!
土日やレジャーシーズンは混みそうですが・・・。冬の平日は一人でゆる~く行くにはおすすめです。近郊の引きこもり気味の方、ぜひぜひ行ってみてくださいね!
帰りのバスも1時間に1本ペース。
この後私は、狭山市駅から電車で3つ目の本川越に向かい、小江戸川越の街を散策しました。その様子はまたの機会に。
それではさようなら。