ぷらっとおんなひとり旅

車なしで東京から気軽に行ける、ゆるい日帰り旅行。

【母娘旅】日帰り日光&鬼怒川温泉 滝と廃墟を見に行く

 死ぬほど暑かった平成最後の夏。特に休みもとらずに働き、職場の人が買ってきたどこぞのお土産の菓子折りの箱を眺めては、舌打ちをしていた平成最後の夏。

お菓子の山もそろそろ底をつき、有休を取る人もいなくなってきて、もう夏も終わりか~・・・終わるんか・・・このまま、終わって い い ん か・・・・・・?

 

いや、

私の夏は、

まだまだ

まだまだ

終わらないぜーーーーッ!!!

 

 

ってことで、どっか行くことにしました。

 

 

夏の終わりってノーテンキだった夏の始めの頃とは違って、どこか切なくて、陽より陰って感じじゃないですか?

私の中の陰なスポットといえば、ダントツで日光です。山々に囲まれた日光は晴れていても薄暗さがあり、厳かな雰囲。生活感がなく、ここで取り残されたら生きていけなさそうな気もします。

そういえば、ずっと観に行きたいと思っていた鬼怒川の廃墟も日光から近い。

 

 

ということで、平成最後の夏の終わりは、日帰りで滝と廃墟を見に行くことに決定!女ひとりで行くのは不安だったので、今回はパンツ一丁で暇そうにしていた娘を道連れにします。

 

 8:09 浅草発 きりふり271号

昭和レトロな電車に乗ります。

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リクライニングできないのが残念ですが、車内は清潔感があり、車掌さんも丁寧でよかった。ちなみに、きりふりは他の日光行きの特急に比べ、若干時間がかかります。

今回の旅のお供は、久しぶりに文庫本を。

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10:13  東武日光

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着きました!

 

10:35 中禅寺温泉行バス→華厳の滝を見に行く

バスの時間まで結構あるな~と思ってたのに、駅を出たらすでに長蛇の列が…!

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そうなんです、外国人がここにもたくさん。しかも、バスの始発はここ東武日光駅ではなく、1つ手前のJR日光駅。はたして座れるのかと心配になります。さすがに40分立ってるのはつらいなあ、途中にいろは坂もあるしなあと思ってたら、なんとかギリギリ座れました(娘とは離れましたが)。立ってる人もたくさんいて、多国籍な超満員バスは出発しました。

 

11:30 中禅寺温泉

いろは坂を上り、ロープウェイのある明智平を経て、終点の中禅寺温泉に着きました。

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降りて左手に中禅寺湖がちらっと見えますが、時間がないので華厳の滝に直行。

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おみやげやさんやレストランが立ち並ぶ道を下って、5分くらいですかね。

有料エレベーター(550円)で100m下りて、華厳の滝を間近で見ることにします!!

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エレベーターボーイ。


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 1分で100m下に。

 

まるで冷蔵庫のようにひんやりした通路を抜けると、、、

 

ドドドドドドドドド・・・

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ズザァァァァーーーーーッ

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偉大な滝を間近で見て、滝から放出されるミストを浴びまくりました!!

こういう時「マイナスイオン効果〜☆」って思ってしまうのですが、理系の娘の前でうっかり言うと、マイナスイオンは科学的根拠がないとか言ってくるので、なるべく言わないで我慢します。娘は科学的根拠のないことに敏感なので、ちょっぴりめんどくさいです。

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けっこう攻めてる日光土産。
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さて、ちょうどお昼時でお腹も減ったので、その辺りで餃子コロッケを食べることにします。結構大きいので、1個を半分こ。 

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コロッケも、中の餃子もおいしいのだけど、わざわざコロッケの中に餃子を入れる必要性はないという意見で一致しました。

すいとんを食べてる人もけっこういました。おいしそうでしたが、暑かったのでやめます。

 

せっかくなので、ちゃんとした食堂で日光名物のゆば料理を食べることに。

お食事処なんたい

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品のない私たちにおよそ似つかわしくない品の良い料理が出てきました。こんなにたくさんのゆばを食べたのは生まれて初めてです。

混んでいて料理が出てくるのに時間がかかってしまいました。バスの時間ぎりぎり、急げ!

昔ながらのお土産やさんを横目に速足で歩く。

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男体山。小学校の修学旅行で登った気がする。
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13:15 中禅寺温泉発 東武日光行き

バス停、ここも並んでいましたが、何とか座れました。またしても超満員です。

今度はいろは坂を下っていきます。

ここでハプニングが。頭上のあみ棚に不安定に置かれていたベビーカーが、いろは坂の急なカーブで、ドサッと私たちの目の前に落ちてきたのです!黒いベビーカーだったのですが、突然だったので訳が分からず「クマが降ってきたーー!!」と思ってしまいました。

ベビーカーを置いていたのは私たちの前に座っていたアジア系の家族で、平謝りされましたが、口の部分をぶつけてけっこう痛い思いをしました。

途中で降りて日光東照宮に行くかどうかとても悩んだのですが、渋滞もしているし、とにかく時間がないということで、今回はあきらめました。もし東照宮に行く場合「西参道入り口」で降ります。外国人がたくさん降りていきました。

 

14:12 東武日光駅発 下今市経由で鬼怒川公園へ

東武日光から鬼怒川までのルートは、距離的には近いのに、電車の本数はとても少ないです。

渋滞していたのでダメかと思ったけどなんとか電車の時間に間に合って、鬼怒川公園駅に向かいました。

14:12 東武日光発 東武日光線下今市

14:21 下今市着 乗り換え

14:34 下今市発 東武鬼怒川線新藤原行

 

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ちなみに進行方向左側に座ると、車窓から廃ホテルを間近に見ることができます。

 廃れた光景はかなりショッキング・・・。でも気分が高まります。

 

 15:02 鬼怒川公園駅着 人形の美術館~廃墟めぐり

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鬼怒川公園駅から、鬼怒川温泉駅まで歩いて廃ホテルを見る、という今回の旅のメイン。だいたい30分くらいとみております。

 

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川の向こうのバリバリ現役ホテル側から全景を見るか、それとも間近で見るか、で娘と議論し、川の向こうから見ることにしました。

駅を出てまず目に付いたのがこちら。

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怪しいにおいがプンプンします。入りたい・・・

しかし雲行きも怪しい。後ろ髪をひかれつつ、先を急ぎます。

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川のど真ん中の石の上で、真っ黒い鵜(多分)が羽をおおきく広げて乾かしてたのですが、デビルマンみたいでした。

 

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橋を渡ったところで、雷がゴロゴロゴロゴロ・・・。山がすぐ近くで娘がビビりまくってしまったので、いったん戻って先ほどの人形の美術館で休むことにします。(結局行きたかった)

 

栃木県の美術館 鬼怒川温泉 日光人形の美術館 Nikko Doll Museum |

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美術館っぽいのに、入り口はなんか普通の家のドア。開けると小綺麗なおじさんが立っていました。お客さんは誰もいません。展示コーナーはひっそりとしている感じだったので、お茶だけさせてもらいました。

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誰もいなくて、音楽もかかってなくて、静まり返った館内にたくさんの人形(450体)がいるんだなあと思うとぞくぞくしました。おじさんはどんなことを思って一日ここで過ごしているのでしょうか。

 

帰り際、「ニャー」と声が聞こえ、猫が2匹寄ってきました。

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人懐っこくて走り回る猫。


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 こちらはちょっとびくびく。

静の空間に、元気な2匹。ミステリアスな空気が一気に和みました。おじさん、人形と猫に囲まれて1日過ごすなんて最高じゃないですか。

 

館を出ても雲行きは怪しいままで、川の向こうの山沿いの道を30分歩くのはちょっと危険かもという理由から、ほぼ線路沿いの「廃墟間近で見るコース」に変更しました。

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ひっそりとしています(ちなみに行ったのは土曜日です)。

かつてはもっとにぎわっていたんでしょうか。


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吊り橋への階段。これを降りていく自信がなかった。

 

歩いてほどなく最初の廃ホテル「元湯 星のや」が現れます。

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ドアの隙間に郵便物がはさまれている。

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その後も廃ホテルは続きます。

車通りは割と多いので、ひかれないように気を付けないといけません。途中で1家族見かけましたが、歩いている人はほぼいませんでした。

 

雷が近づいてるので、先を急ぎます。

 

きぬ川館本館(かっぱ風呂)
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シカの置物が見える


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窓が開いている



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このあたりのホテルで、ボロさはピカイチ。

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廃れてもなお姿を晒し続ける。いつになったら成仏できるのだろう。

 

鬼怒川第一ホテル


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バス停がある。降りる人いるのかな。


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団体客が多かったのだろう

 

雷ゴロゴロ小雨パラパラ…

 

対岸には絶賛営業中のあさやホテル
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途中、急にすっごい冷気を感じて「ヒャッ!何この冷たい空気!!」とびっくりしたんですが、これのせいか。

 

終盤の 鬼怒川観光ホテル(東館)のあたりで雨と雷が強くなってきました。
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まだきれいよねー


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 娘が雷を恐がるのでゆっくり見れなくて、あきらめて先を急ごうとしたとき、でっかい野生のサルが車に向かって「何かくれアピール」をしているのを発見。

私と娘のサルのイメージは

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こうなので、一目散に走って逃げました。

折り畳み傘は持っていたものの、雷雨は強くなるばかりで、人気のない建物で雨宿りしては小降りになったら少しずつ進むというのを繰り返していると、車でにぎわう大きな建物が現れました。大江戸温泉物語です。

 すでに靴や服はびちゃびちゃで、温泉だけでも入れないかと中に入ってみると、受付はチェックインの客で行列ができていました。その列にずぶぬれで並ぶのは気が引けたので、ロビーで少し休ませてもらいました。しかし、宿泊客がキャッキャする中、だんだん自分たちがみじめに思えてきたので、駅へと急ぐことにしました。

 

「やばい、靴の中が中禅寺湖(娘談)

という名言も飛び出るほどスニーカーがビチャビチャになりましたが、駅に着くころには雨も小降りになってきました。

16:45 鬼怒川温泉駅

無事に駅にたどり着いた時の安堵感ったらなかったです。

たった一駅分歩いただけですが、私たちは廃ホテル群、野生の猿、雷雨、冷気、みじめな気分・・と数々の試練に打ち勝ったのです!!(大袈裟)

ゲームのような架空の世界で戦ったりするのも楽しいと思うけどさ、こういうリアルな体験はもっとドキドキで楽しいと思うよ、お母さんは。

 

さて、このびしょ濡れを何とかせねば。ということで

駅前の観光案内所に駆け込み、いちばん近い立ち寄り湯を聞いて、ホテル三日月に行きました。電車の時間があるので、ゆったりたっぷりの~んびり♪してる時間はないのですが。

 

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受付けで日帰り入浴を申し込むと、一人1620円と言われ、白目剥いて泡吹いて倒れそうになりました。30分くらいしか居れないのに・・・。でもここまで来たら、ええ、もちろん入りますとも!(泣)

 

黄金風呂はおばさんが独占していて入れませんでしたが、それ以外はさほど混雑してなくてゆっくり温泉を楽しめました。

 あの日。女性たちが髪を乾かす横で、ドライヤーで服を乾かす可哀そうな母娘を見かけませんでしたか・・・?

 滞在時間わずか40分でしたが、リフレッシュできました!靴はびちゃびちゃのままですが!

 

 

 

鬼怒川温泉駅周辺

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雨は上がり・・・


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この鬼の像、いろんなバージョンあるみたいです。


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気 に な る ・・・

 

SL大樹に乗る

駅のホームに、SLが止まっているのが見えました。私の顔がニヤつきます。

実は内緒にしていたのですが、ここで初めて娘にこれからSLに乗ることを告げます‼︎(oh!サプライズ!!)

 

 

「実はこれから・・・。あれに乗りまぁぁーーーす!!!(ドヤァァァァーーッ)

と指さした方向を見て

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 娘の顔が凍り付いています。

 

「あれ?うれしくない??SLだよSL」

 

「!!あ!!SLか!レンタカーかと思っちゃったよ!!

 

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ペーパードライバーの私がレンタカーとか、そりゃ凍り付くわ( ̄∇ ̄;)

 

 SLに乗るのは初めてです。

♪ガタコンガタコンゴーゴゴー シュポポーシュポポーポポーポー

走るぞ走る やえもんさまが 走る おー!

私たち親子の頭の中では「きかんしゃやえもんの歌」が流れていました。娘は平成生まれですが、トーマスよりやえもんファンでした。

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ポオォォォーーッ!


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18:09 SL大樹で鬼怒川温泉から下今市駅まで向かいます。これに乗るには事前の予約が必要です(私は前日に予約しました)。日中はけっこう満席だったりしますが、この時間だとものすごく空いていました。

浴衣を着たアテンダントさんが、各車両でバスガイドさんのように「右手に見えるのは○○です」とガイドしてくれたり、車内販売があったり、写真を撮ってくれたり(1100円で買う)、記念の乗車証をくれたりして、短い時間(30分)ですが盛りだくさんでとても楽しかったです!SLが通ると、手を振ってくれる人がたくさんいます。仕込みの家族も要所要所でわざわざ待機しててくれて「左手には○○さんのご一家が手を振ってくれていまーす!」とガイドさんが言うと、みんなでめちゃめちゃ手を振って、大変盛り上がりました。

 

 18:43下今市に到着しました。

18:57 きぬ146号下今市から浅草へ

SLを降りたホームから、特急きぬに乗って帰路に着きます。

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きりふりよりハイテク?


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ご当地(栃木)一番搾り


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SL大樹の駅弁

 

浅草に着いたのは20:45でした。

 まとめ

今回は計算ミスをしてしまい、フリーパスを購入して500円ほど損した結果になってしまいました。

tabi.tobu.co.jp

4日間有効なので、泊りだったら断然お得なんですけど。

 

日光鬼怒川を日帰りでまわるという弾丸ツアーでしたが、目的地を絞っていたので、十分楽しむことができました。私は特に鉄道マニアでもないんですが、東武鉄道がんばってるな~というのを実感した1日でもありました。

そして日光はパワースポットと言われるだけあって、どこか神秘的で自然のエネルギーや「気」を感じられる場所でした!(科学的根拠はわかりません!)

日光鬼怒川には、まだ行きたいところがたくさんあるので、次に行くときはぜひとも泊りで、ゆったりたっぷりの~んびりしたいと思います。

それにしても、娘とどこかに行くと、単純に費用が倍かかってしまうということを痛感しました(払う気はさらさらないようです)。次はまた、ひとりで気ままにどこか行こうと思います。

 

それではさようなら。