ぷらっとおんなひとり旅

車なしで東京から気軽に行ける、ゆるい日帰り旅行。

日帰り伊東 憧れのサンハトヤ(海底温泉)へ

 

エンヤートット エンヤートット

 

前はう~み

 

後ろ~はハートーヤーのC’mon!

 

・・・・

 

…どうやら知らない世代がいるようだな。

もっかい、いくぜー?

 

 

エンヤートット エンヤートット

 

 

前はう~みぃ

 

後ろ~はハートーヤーの

everybody say

 

 

 

 

 

大 漁 苑 ッ !!

 

 

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釣れば釣るほど安くなるーーー!?

 

 

3段逆スライド方式ーーー!!!!

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はい、というわけで、梅雨に入る前にひとり旅でも行ってくっかってことで、伊東に行って参りました。

今も昔も貧乏で、子供の頃に家族旅行に行った思い出など皆無な私は、小さい頃昭和のきらびやかなホテルのCMを見て、観光地のホテルというものに強い憧れを抱いていました。特に有名だったのは、伊東に行くなら♪のハトヤですよね。自分とさほど年の変わらない男児が、でっかい魚をびちびちと抱え、船盛もりもり食べて温泉で豪遊する姿は当時無性に腹が立ったものです。

そんなハトヤ、以前デイリーポータルZこの記事を読んで、いいなあ、行きたいなあと思っていたのですが、

dailyportalz.jp

一家を支える飯炊き婆の身としては、ひとりで、しかも泊りで行くのはなかなか難しいもの。家族からは間違いなく不倫を疑われるでしょう。

しかし調べてみると、サンハトヤの方にはお得な日帰りプランがあるとのこと!サンハトヤといえばそう、かの有名な海底温泉(お魚風呂)と大漁苑がある方です。しかも入浴と食事で2500円(税込み2850円)って、お得すぎませんか!?これは、行くしか!!

www.sunhatoya.co.jp

 

 

今回の旅の目的

毎度のことながら、なるべくお金をかけずに行きたいので、新幹線やグリーン車といった高級車は使わず、鈍行で行くことに致します。

東京から伊東まで、鈍行だと約2時間半です。余裕っしょ!

伊東からは駅を拠点に各方面にバスがいろいろと出てるんですが、もちろん一つのところに観光スポットが集中しているわけではないので、目的をかなり絞らないといけません。しかも日帰りともなると時間に余裕などごさいません。

今回は、サンハトヤの日帰りプランがメインなので、その近辺で伊東マリンタウン散策と食事、オレンジビーチ、東海館あたりを回ろうと計画しました。

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けっこう広い伊東

 

大室山やシャボテン公園等々伊東には観光地がたくさんありますが、次回のお楽しみとしましょう。

ちなみにサンハトヤのホームページを見ると、日帰りプランでも予約が必要かのような表記があったので、前日に予約の電話をしたところ(初4126ヨイフロ!!)、入浴+昼食のプランの場合は予約はしなくてOKとのことでした。

 

東京から熱海~伊東へ

今回はルートはこちら。

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東京駅から東海道線で、熱海まで行きます。平日の通勤時間帯だったため、東京からは結構な混み具合でもちろん座れません。が、運が良ければ品川あたりで、少し我慢すれば横浜、戸塚あたりで座れます。国府津を過ぎたころには御覧の通りです。

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終点の熱海からは伊東線に乗り換えて、伊東まで30分程。こちらも座れました。

 

マリンタウン行きのバスに乗ってサンハトヤ

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時刻はちょうど10時。無事に伊東駅に到着です。さすがにおケツが痛くなりました。

駅前は観光地らしくにぎわっています。マリンタウン行のバスを発見したので乗ることにしました。料金は後払いで170円です。電子マネーは使えません。

バスの中で音声が流れ、マリンタウンのキャラクター・マリにゃんとカモメ隊長が、無理にキャラづくりしてるような声で案内をし始めると、車内からは失笑が漏れ出しました。右手に海を眺め、マリンタウンまでは5分とあっという間です。

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伊東マリンタウン。

 

バスを降りますが、この時点ではマリンタウンには寄らず、サンハトヤへと向かいます。なぜマリンタウン行のバスに乗ったかというと、

・サンハトヤを通るバス(宇佐美港行き)の本数が少ない。

・マリンタウンからサンハトヤまで近い。マリンタウン行のバスの本数の方が少し多い。

・サンハトヤ専用の無料の送迎バスは12時台からしかない。

マリンタウンからサンハトヤへは歩いて5分くらいです。ぶっちゃけ、がんばれば伊東駅からも歩ける距離ではあります。

 

いよいよ海底温泉へ

大通りを歩いて行くと

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サンハトヤです。

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日帰り入浴の入り口と思われるところは閉鎖されていたので、左手の自動ドアから入ります。

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薄暗い通路と営業してないゲームセンター。

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いきなりの廃墟感にノックアウト。胸の高鳴りを抑えられません…(いい意味で)

受付がある2階への階段を上っていくと、従業員の話し声が聞こえてきたので安心しました。

ちょうど通りかかった従業員の方に、日帰り入浴の旨を伝えると、快く大漁苑のレジにて受付してもらえました。名前と、食事は何時にするか聞かれ、その時10:30くらいだったので食事は11:30にしてもらいました。

入浴は小さいタオルを1枚無料で貸してもらえます。バスタオルは有料とのことでした。ロッカーに貴重品を預けて、いざ海底温泉へ! 

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※これ以降、カメラ撮影禁止なのでお風呂画像はありません。ハトヤ 海底温泉で検索してください。

 

温泉は1Fと2Fとにあり、その日の女湯は1Fの方でした。

ネットの口コミによると、どうやら海底温泉は「カメと魚が多い“当たり”の水槽」と「魚の少ないしょぼい水槽」があり、男女の入れ替えがあるのでどっちにあたるかわからないということ。はたして今日は当たりなのか?はずれなのか?

脱衣所に入ると客は私一人だけのようで、貸し切り状態でした。午前中に来る人なんていないのかなー、こんな時間に来ちゃって迷惑だったかなー、なんて思いながら、浴場のドアを開けると・・・

 

「ぎょええええええええええええええええええええええええええええええええええ

すげえええええええええええええええええええええええええええええええええええ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

いや、もちろんわかっていたんですよ。温泉があって、目の前にでっかい水槽があって、魚がいっぱい泳いでるっていうのは。CMでも写真でも見たし。だけど、もっと、、、なんてゆうか、もっとこうライトな、軽い感じの想像してた。。。いざ目の前にしたら、他に誰もいないことと無音であること、そして暗めのライトアップと予想以上にダイナミックな水槽、さらに水槽の多少の老朽化という要素が相まって、足がすくむくらい圧倒されてしまいました。

「ちょ・・・落ち着こ。いったん落ち着こ」

とりあえずお魚風呂をスルーして、いったん露天風呂の方に出ていき、気持ちを落ち着かせました。フゥー。大丈夫、こわくない、こわくないよ。(若干魚恐怖症あり)

露天風呂はとても気持ちよかったです。が、いつまでも露天風呂に浸かってるわけにもいきません。

 

「・・・よし、魚と向き合うか。。。」

 

こんなに真剣に魚と向き合おうと思ったことはありません。しかも、温泉で。なんなんだこの状況は。

意を決して、お魚風呂へ戻ります。

 

うわーーー

やっぱ、

すごい。。。

(裸で立ちすくむ私)

 

アジとか、あとなんだろう、釣って食べるような魚がたくさん泳いでいる。いけす?いや、マジで海の中や、、、

よし、温泉入ってゆっくり見よう、と足を入れていると、、、、

 

いきなり水槽の右端のほうから、めちゃくちゃデッカいウミガメが巨体をぐりんとひるがえして、目の前に現れたのです。あまりの不意打ちと、でかさにびっくりして、思わず「〇×△△□ボギュェーーーーーーーーッ!!!」って言葉になってない言葉を叫んじゃいましたよね。カメいるって、こんなデッカイのかよ!!

と思ってたら、さらにもう1ぴきでかいカメが現れたので、いよいよ泡吹いて倒れそうになりました。

なんなんだーーーこの風呂ーーーっ!!!最高にエキサイティングーーーーっ!!!

急におかしくなって、ひとりで大浴場で大爆笑してしまいました。これは間違いなく「当たり」の方の風呂だと確信しました。

ずっとお魚風呂に入ってると、頭が混乱してきそうになるので、何度か平静を保つために、露天とお魚を行ったり来たりしたのですが、お魚風呂見るたびに「もう!!なんなんこれーーー!!」って笑っちゃってました。

いやもうすごいよ。こんなすごいのに、口コミでは「よかったです」とか「癒されました」とかそんなおとなしい感想ばっかで、私の感覚がおかしいの?こんな笑える温泉初めてだよーーー

※あくまで個人の感想です。感じ方には個人差があると思われます。

 

カメにじろじろ見られながら、結局終始一人で海底温泉をたっぷり堪能してしまいました。いや〜、最初はおっかなビックリだった私が、最後にはガラス越しにカメと一緒に泳いでましたからね!なんて贅沢なひと時だったんでしょうか。カメは私が背中に乗れるくらいでっかくて、よく見ると目が怖かったです。

余談ですが、私の娘は大学でダイビングサークルに入っていて、こないだの3月に、ウミガメを見に行くんだとか言って沖縄まで行ったのに、ウツボクマノミくらいしか見れなかったといって帰ってきたんですよね。

「………〇〇ちゃん………聞こえますか……ウミガメなら…......サンハトヤにいました……しかも…おかあさん…一緒に…......泳いじゃってる……全裸で…www.......」と娘にテレパシーを送りました。

お風呂場も脱衣所等も、掃除が行き届いていて、清潔感がありました。アメニティも一通りそろっています。

 ちなみに女湯と男湯の入れ替えは、日替わりのようで、明日は女湯は2階ですとの張り紙がありました。ラッキーでした。でもしょぼいといわれてる方も入ってみたい!

 

さあ、11:30になったので大漁苑に行きましょう。

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途中にあったダンスホール。一生縁がなさそうなパーティー

 

大漁苑といえば釣れば釣るほど安くなるという三段逆スライド方式。憧れの大漁苑に来れるなんてうれしいです。ちなみに釣りは、夏の間はやってないみたいですね。

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噂には聞いていましたが、すいています。というか、私一人です。ここも貸し切りかな?と思ってたらしばらくしてお客さんが来ました。

 

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入浴とセットの食事はこんな感じで美味しく頂きました!

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窓からの眺め。雨降ってるー…

他の人が頼んでいた定食が量も多くてすごくおいしそうで、帰りがけに値段を見たら1200円と安かったので、機会があったら食べてみたいです。おいしいしリーズナブルなので、食事だけで来てもいいかも。

建物の古さはありますが、接客には安心感があり、清掃も行き届いていてよかったです。すべてにおいて満足して、大漁苑を後にすると、ゲーセンが営業していました。さっきは時間的に早くて閉まってただけだったんですね。

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外に出て、ホテルのおみやげコーナーに行ったのですが、なんといったん11時で閉店するとのことでシャッターが閉まっていました...。ショック!午後は14時から営業とのこと。ハトヤグッズがどうしても欲しかった私は、またあとで出直すことにしたのでした。

 

サンハトヤから歩いて東海館へ

 お腹がいっぱいになったので、少し歩いて腹ごなしすることにします。

マリンタウンを経由して伊東駅近くの東海館へと海沿いの道を歩きます。東海館というのは昭和3年~平成9年まで営業していた旅館で、現在は文化施設として見学することができるそうです。

itospa.com

途中、オレンジビーチという砂浜があったので、降りてみました。

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それほど大きいビーチではなく、一般的な海水浴場といった感じ。

タカラガイ1個だけ拾いましたが、他にめぼしいものは落ちていませんでした。

グーグルマップを頼りに、東海館へ。

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海沿いの道(国道135号)をひたすらまっすぐで、この建物のところを右折してさらにまっすぐ。


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この通り沿いにあります。

 

寄り道したので、サンハトヤから30分くらいかかりました。

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ひときわ目を引く粋な建物。入館料200円です。

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客室や浴場、宴会場などほとんどの部屋を見ることができ、展示物もあります。土日祝日は500円で実際にお風呂に入ることもできるんですって!

 

ちなみに、この東海館の隣にも同じような作りの建物が並んでて、こっちはなんだろう?と思ったら、バックパッカー向けのゲストハウスになっているようです。築100年の温泉付き純和風ホステルに格安で泊まれるなんて最高ですよね!

kshouse.jp

またしてもバスでマリンタウンへ

あまりのんびりしてられないので、速足で伊東駅に戻ります。

伊東駅近くには、大小いろいろな商店街があるんですが、歩道は整備されてきれいなのに、かなりのお店が閉まっていてシャッター街になっていたのが残念でした。平日っていうこともあったんでしょうが。 

駅からバスに乗り、またマリンタウンへやってきました。

ito-marinetown.co.jp

マリンタウンの目的は、伊豆高原ビールで漬け丼を食べてビールを飲むことです。

え?さっきハトヤで昼食食べたばかりじゃないの?と思われるでしょう。私も思います。でも食べるんです。だって、食べてから2時間は経っているんですよ。食べるんだ。飲むんだ。その気持ちが大事なのではないでしょうか?

 

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イエーーイ!漁師の漬け丼(レディース)とクラフトビール「天城」です!

めっちゃおいしかったですが、さすがにお腹が裂けるかと思いました。

 

これ以上食べ物を見たら吐きそうなので、マリンタウンを出て、ハトヤグッズを買うために再びサンハトヤに向かいます。行ったり来たり。自分でも何してんだろ・・って思いました。

 

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また来た

 

ホテルはちょうどチェックインの時間帯で、出迎えのスタッフの方に出迎えられてしまいちょっと気まずい感じでしたが、小走りでお土産コーナーに突進しました。

ハトヤオリジナルグッズはどれもかわいくて、みんな欲しくなりました!

それぞれ袋に丁寧に包んでくれて、さらに大袋に入れてくれたので感激!やったー!わざわざ戻ってきた甲斐があった~(泣)

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赤!しかもレトロでかわいい。これ持って歩いたら、無敵じゃないですか?

 

お土産コーナーの向かいには、シアター会場がありました。扉は閉まっていましたが、ここでディナーショーが行われ、ハトが飛ばされるんですよね~~~!いつか観てみたい!

さてこれからどうしようと思ったら、たまたま無料送迎バスが来たので、ちゃっかり駅まで乗せてもらうことにしました。このバスもCMで見たことあるやつ~~~!

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ナンバーはもちろん・・4126!
 

伊東から東京へ 旅のまとめ

 伊東駅前にもお土産屋さんや干物やさん、カフェなどがあり、電車が来るまで時間つぶしができます。

帰りのルートはこんな感じです。予定よりもちょっと早く帰ることになりました。

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では恒例の今回の旅でいくらかかったか?です。

 

往復電車賃 (東京ー伊東) 2268×2

バス (伊東ーマリンタウン×2) 170×2

サンハトヤ 日帰り入浴+昼食 2850

東海館 200

その他 伊豆高原ビール食事代、おみやげ代

合計 7726円+α

伊東方面は様々なフリーパスがあり、その中でいちばんお得なのが伊東観光フリーパスです。新宿からだと4400円で往復の交通費とバスフリーパス(2日間有効)がついています。泊りで行くなら断然こっちのほうがお得ですね。小田急経由なのでJRよりも時間が多くかかることと、今回はバスの利用が少ないと見込んで、特にフリーパスは利用しませんでした。

 

 伊東を日帰りでまわるのは初めてだったので、距離感がつかめず、今回は控えめでお試し的な旅になりました。まわろうと思えばもっとまわれたかもしれませんね。

ただ、目的であるサンハトヤは十分満喫できました。行ってよかったなあ。

バブリーだった昭和の観光ホテルが、鬼怒川の廃墟ホテル群のようになったのを目の当たりにしてから「いつか行きたいと思ってたところが無くなってしまう危機感」を感じるようになったので、そういうところにじゃんじゃん行っておきたいです。

百聞は一見に如かず。この身ひとつで実際に体験して感じるのって大事だよな、と改めて思った今回の旅でした。

 

youtu.be

 

レトロでデラックスなハトヤ。ぜひ行ってみて!

 

 

 

 

 

【おまけ画像】 

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紙の袋とハトヤサブレ

 

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ハトヤサブレとオリジナルマグカップ